サルコペニア肥満とは?
メタボじゃないのに脂肪だらけ、一見、痩せて見えるのに実は脂肪だらけ、このように太ってないのに脂肪が多い現象をサルコペニア肥満と呼ばれています。サルコペニアとは、骨格筋量が減り筋力が低下することで身体能力が落ちてしまうことを意味し、サルコペニア症候群と診断されます。
筋力量が原因で身体能力が落ちる症状なので、症状は全身に現れますが、足の筋力の衰えがもっとも分りやすいと言われています。サルコペニア肥満と診断されると、外見は今までと変わりなくても、MRIなどで検査すると筋肉が極端に細くなり脂肪の比率が増えています。
身体能力が落ちるので、躓いたり転びやすくなったりします。また筋肉量が落ちればエネルギーを消費しなくなってしまい肥満の原因となってしまいます。近年では、サルコペニア予備軍が急増しているので他人事ではありません。毎日ウォーキングしているから大丈夫と安心してはいけません。ウォーキングなどの運動では、脂肪を燃焼させることは出来ても筋肉量を増やすことができないからです。
筋肉には、遅筋と速筋があり筋肉量を増やすためには、速筋を鍛える必要があります。ウォーキングなどの運動は遅筋の運動にあたりますので、速筋を鍛えるためには、スクワットなど筋肉に負荷をかける運動が必要となります。サルコペニア肥満のチェック法は、歩くときの1歩あたりの歩幅でチェックするそうです。
自分の身長マイナス100cmが適正歩幅ですので、実際に測って適正歩幅より少ない場合は、サルコペニア予備軍もしくはサルコペニア症候群の可能性が高いと言われています。健康な生活をおくるためにも普段から筋肉量を増やす運動を心がけ、サルコペニア肥満にならないよう注意することが必要です。